新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活を大きく変えた。
在宅ワークや一斉休校は、職場と学校という機能を否応なしに家庭に詰め込む。
時に“密”すぎる家庭内。家族だからこそ、その距離感は難しい。
“他人”の存在が、家族を救うこともある。
本記事では、オンライン専門家庭教師“旅する教育者”の木村公紀さん(34)に、
これまでの生活が丸ごと変わろうとしている今こそ伝えたい、家庭教師の在り方について聞いた。
子供と親と、ひとりの他人 ~家族と歩むオンライン家庭教師
- オンライン専門家庭教師「旅する教育者」とは
- 子供の可能性を狭めるものの正体
- 指導報告で親に伝えたいこととその理由とは
- 新型コロナウイルスの感染拡大はビジネス拡大のチャンスか?
- 改めて問い直す 家庭教師の役割
“旅する教育者”
オンライン家庭教師サービスを提供する“旅する教育者”の木村公紀代表(34)は、自身も海外で育った経験から海外在住の日本人家庭を中心に、国内外で常時20人以上の生徒を抱えるプロの家庭教師だ。
第一志望合格率は昨年度は100%、独立後の累計では83.3%を誇る。
生徒の学びを強化し、志望校への合格をサポートすることが大命題なのは学習塾と同じ。
しかし木村さんは「家庭に入ることに意味がある」と話す。なぜなのか。
“可能性を狭めているものは何か”
木村さんの指導歴は、学生時代のアルバイトとして勤務した東京都小金井市の補習塾から始まる。大学卒業後は社会人向けの教育コンサルティング会社に就職。しかし、「やはり子供の教育に携わりたい」と、都内大手の個人指導塾に転職すると、その指導力を買われ塾長に抜擢された。
延べ360人にものぼる生徒と向き合ううちに「たかだか中学生で、『どうせできない、どうせ頭悪いから』と自身の可能性を狭めている子供達の多さに驚いたし、画一的な指導にならざるを得ない環境に違和感が生まれた」という。
そして同時に気づいたことは、自らの恵まれた環境だった。
「僕は恵まれてたんですよね。小学校のときには恩師と呼べる先生がいたし、そのあとも良い先生との出会いがあった。
ただ、そうじゃない人がいることも知った」。
“子供達の可能性を狭めているのは、周りの大人たちの何気ない言葉だ”と、痛感せざるを得なかった。
“家庭教師という他人”
木村さんは、オンラインで生徒を指導するが、重視しているのは、指導後必ず親に向けて送るという“指導報告動画”。子供が頑張っていることを知ってほしいからだという。
「親御さんには最初に、嫌なことがあったり子供に小言を言いたくなったりしたら、僕に言ってほしいと伝えています。そして指導報告動画を見て僕が褒めていることは、親御さんからも褒めてほしい、と。以前高校生に小論文を教えたときに、こういうことを書いてくれましたよ、と指導報告動画の中で言ったら、お父さんがすごくびっくりされたんですよね。『こんな難しいことやってんだね。子供だと思ってたのにこんなこと考えてたんだ』って。第三者から言われたら、素直に親御さんも頑張ってるんだなと思えるし、『頑張ってるね、難しいことやってるね』ってお父さんに言ってもらえるって、子供にとってはとても嬉しいことだと思うんですよね」。
子供が、自身の成長を他ならぬ親に認めてもらうこと。
子供にとって、これ以上誇らしいことが他にあるだろうか。
家庭教師という他人が、親子関係に果たせる役割とは。
「多分僕が言ってることって、親が言うことと変わらないんですよ。でも親に言われると反発したくなることも、第三者が言うと素直に聞くってことありますよね。僕もそういうところあったし(笑)。親子関係でぎくしゃくしたときに、少しでも役に立てたらいいなと思う」。
“今だからこそ、目線を合わせて”
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一斉休校のみならず塾にも休業要請が出されるなど、この状況はオンライン家庭教師にとって追い風だ。新たな生徒を獲得するまたとないチャンスでもある。
しかし木村さんが最初に始めたの宣伝活動ではない。
オンライン一斉模試・個別面談の強化・好きなタイミングで質問ができるオンライン自習室の3時間無料開放・生徒の自律を促すためのタイムマネジメントのワークショップ・追加指導料の20%オフ。
すべてこれまでの家庭を対象にしたものだ。
にわかに注目を集めているオンライン指導。ビジネス拡大のチャンスではないのだろうか?
「一緒に歩んでいる生徒やその家族の顔を思い浮かべると、答えは明らかでした。今は帰国子女入試や編入試験がどうなるかが、かなり不透明な状況にあります。親の不安を解消するというのは、子供にとって大事なことだから。
特に受験生を抱える親御さんのストレスはいかばかりか。親の不安を聞いて、不安を解消するような情報や方向性を示して、些細なことでも不安を取り除くために、
できる限りの情報を伝え方向性を示すことで、こんな時こそ少しでも不安を軽くするお手伝いがしたいと思う」。
子供の環境は第一に家庭。その環境が子供達の可能性を広げ、健全なメンタルを作る、と木村さんは話す。
「保護者は100点満点で80点だと、どうしても20点に目が向いてしまう。
『ここができていない。もったいない』と言ってしまう。
でも根っこにある気持ちは悪いことではないと思う。だってそれは子供に期待している証だから。
でも期待しているからこそ、伸びしろに目を向けてほしい。
自分の頑張りを認めてもらった子供は、きっともっと頑張ることができる」。
親にも子にも、まだ誰にも見えていないその子の伸びしろを示すこと。
そして親と子の架け橋になること。
「だって、親が子供を褒める言葉に、僕は絶対に勝てない」。
それが、子供と目線を合わせ、その家庭と共に歩む木村さんの役割だ。
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