アメリカでの日本人小学生の現地校選びのポイント〜我が家の場合〜

ブログNo1_スクールバス写真.jpg

はじめまして、ユヅスコと申します。現在アメリカ・シカゴ郊外で夫と2人の息子と暮らしています。日本ではフルタイムのワーキングマザーでしたが、夫の赴任に伴い、アメリカに渡りました。お役に立つかはわかりませんが、我が家が経験した(している)アメリカでの経験を少しずつご紹介できたら、と思います。

日本人学校か現地校か(地域限定)

シカゴへの赴任時、子供達は小1と小3。彼らの学校について、我が家には大きく分けて二つの選択肢がありました。それは

日本人学校か現地校か。

アメリカでも全日制の日本人学校がある地域は限られており、選択肢があるという点でシカゴは非常に恵まれています。我が家では、以下のポイントから考えてみました。

  1. 滞在予定期間
  2. 子供の性格
  3. 将来の競争力の育成
  4. 地域社会との結び付き

 

1.滞在予定期間について

我が家の場合は駐在期間がよくわからない、という状況でした。海外子女教育振興財団に相談したところ、個人差もあるし一概には言えないが、2-3年であれば日本人学校がよいのではないか。それ以上は万一高校まで居た場合を想定すると、シカゴの日本人学校は中学までしかないので、高校からいきなり現地校というのはハードではないか、というご回答でした。

2.子どもの性格

彼らの性格は、割とオープン。近所でも旅行先でも名前の知らない子達とすぐつるんでいる。保育園も数回転園済みで、適応能力はなんとなく高そう。

3.将来の競争力の育成

当時、私は外資系企業で働いており、英語は仕事上必須、また中国や韓国の同僚達に囲まれ、日々彼らのアグレッシブさを目の当たりにしていました。少子高齢化の中、将来子供達がこういった人達と同じフィールドで戦うことは必須であり、その場合、競争力の一つとして英語のベースがあるほうがよい、ということを漠然と思案していました。

4.地域社会との結びつき

我が子にとって絶対的に必要なもの、、それは遊び相手!現地校に行けば、通学バスなどで近所の子供達と知り合えるチャンスが増える、と思いました。また、言葉の壁がない方が習い事の選択肢も広がり、友達を作るチャンスが増えるのではないか、と考えました。

以上のことから、最終的に現地校にチャレンジしよう!と決めました。どうしても馴染めない時は日本人学校へ転校、というオプションも残しつつ。
現地校、と決めた後は学校選びでした。

現地校選び ~とにかく学区~

アメリカでは教育学区(School District)が強い権限を持っており、学区が変わると教育内容やサービスもガラリと変わります。日本は公教育の場合、検定教科書を使い、学習指導要領に基づいて授業が進められますので、北海道でも沖縄でも、学年ごとに習う内容や科目に大きな違いはありません。しかしアメリカは本当に様々。例えば、小中学校の学年の区切りや、サマースクール、飛び級そして外国語教育の有無も学区次第です。
選択肢があるとまたもや悩みます。どんな基準で学校(学区)を選べばよいのか。以下は、あくまで私が重視した学校選びのポイントです。上から順に重視しました。

  1. 学力レベル
  2. 人種構成
  3. 英語学習者への支援
  4. 勤務地/補習校からの距離

学力レベル=安全性

1.学力レベル

学力レベルは安全性にも密接に関わっています。アメリカで生活する上で安全は最優先事項です。学力ランキングの上位校には住民が集中するため、地価が高くなります。税収は地域の安全、教育に使われますので、税収が多いほど安全性及び教育の質が保たれます。私は学校ランキングサイト(NicheやSchool Diggerなど)で学力レベルを確認し、また海外子女教育振興財団にも相談しました。ただし、別のトピックでお話ししようと思っていますが、妄信的にランキング上位だから!で決めると後々首を絞める可能性もあります。特に小学校高学年以降のお子様を帯同の場合。また、ランキングを見る時は子供が小学生であっても、高校のランキングまでトータルで見るとよいと思いました。アメリカの義務教育は高校まで。現地の人々にとって、一番大切なのは最高学府の大学に繋がる高校の学区なのです。その高校に上がれる小中学校が重要になります。

2.人種構成

前述のSchool Diggerでは人種構成も確認できます。日本に居た時から、私や子供には韓国人や中国人の同僚や友人達が身近にいました。身体的特徴や文化的バックグラウンドも比較的似ていて、親近感があります。また、アジア系が多い地域は学力が高い、という話も聞いていました(実際、アジアンママ達は非常に教育熱心です!)。そこで、2-4割はアジア系がいる学校をピックしました。ただ、アジア系の細かい人種構成はわかりません。日本人が多すぎると現地の友人を作ることや英語の習得に影響があるかもと思い、日本人生徒の数についても、日系の不動産HPや実際に現地にいる方から情報を入手し、ざっくりと1学年に数名ぐらいの学校(勝手に予測)に絞りました。

3.英語学習者への支援

子供達は渡米前時点の英語力はほぼゼロ。なんとか名前がアルファベットで書けるくらい。イリノイ州では、英語が母国語ではない人をEnglish Language Learner (ELL)と定め、学校でも英語学習を支援しています。ELLプログラムは必須なので、①、②で絞った学校にELLがあるかどうか、学校のHPで確認しました。

4.勤務地/補習校からの距離

学校でのケガや病気など、緊急事態が起きたとき、夫もすぐに駆け付けられる距離にある学校なら安心感があると思いました。また、日本の勉強は補習校で継続する、と決めていました。補習校は毎週末通うことになるので、送迎の負担が少ない場所に住むことも我が家にとっては大切でした。この当時は補習校にフォーカスしていましたが、補習校ではなく日系塾という選択肢もあるので、その場合は塾に通いやすいというのに置き換えられるな、と今は思います。

Dual Language Schoolという選択肢

シカゴ郊外のSchaumburgには、英語と日本語のDual Language教育を行う学校があり、主要教科を日本語と英語、両言語で学べます。日本人にとても人気があります。こちらも選択肢の一つとして考えましたが、やはり人気で、小2や小3(現地校のGr2、Gr3)以降は入学前に英語力が一定レベルに達していなければこのプログラムに参加できないようで、選択肢から外れました。Schaumburgには他にも中国語、同じくシカゴ郊外のVernon HillsやHighland Parkなどには、スペイン語と英語のDual Language教育を行う学校もあります。

我が家は①から④の条件に合う学校を選び、その学区内で住居を探しました。結果、今のところ親子共に現地校にとても満足しています。でも、万人にとってベストな学校、とは思いません。いろんな条件を挙げて、譲れないところを明確にすることが第一歩なのかな、と思いました。

今後の連載について

このサイトを運営している旅する教育者代表の木村です。
今回の記事はいかがでしたか?

著者のユヅスコさんは実際に私が指導する生徒のお母さんです。
(ユヅスコさんが使っているオンライン家庭教師旅する教育者の詳細はこちら)
誰かが伝聞した話ではなく、現在進行系のリアルな体験を届けてほしいという私の希望に応える形で今回記事を書いてくださいました。

海外赴任が初めての場合、生活環境が大きく変わる中で子どもの学習環境を決めていくのは勇気が必要なことだと思います。子どもに合わせた判断基準を持ち、情報収集にあたるというのはこれから海外赴任される方にとって非常に参考になるのではないかと思いました。

次回の記事は実はすでに書いてくださっていて

「ココが好きだよ、現地校~子供目線編~」

です。
どうぞお楽しみに。

The following two tabs change content below.
ユヅスコ

ユヅスコ

シカゴ郊外で夫と息子二人と暮らす元フルタイムワーキングマザー、現新米ホッケーマム。ノーと言わない日本人をモットーに、来るものはとりあえず何でも、流れに逆らわず試しています。マンガの守備範囲は広く、たまにアメリカ生活で役立っています。

コメントは受け付けていません。

トップに戻る