ココが好きだよ、アメリカの現地校~親目線編その2~

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ユヅスコです。前回(ココが好きだよ、アメリカの現地校〜親目線編その1〜)は学業面についてお話しましたが、今回は引き続き私自身が「現地校のここが好き!」と感じている事について、学業面以外のことについてお話したいと思います。

ダイバーシティを日々実感

子供達の現地校に通う生徒達は、家庭内では英語以外の言語を使用する子も多く、なんと35か国語以上の言葉が使われているそうです。アメリカ人の友人曰く、移民の国アメリカといえども、ここまで多様性がある学校というのは珍しいそう。

子供達の友人も、インド系、欧州系、ヒスパニック系、アジア系など、本当に多様です。学校は生徒達の両親や先祖の文化や宗教を尊重しており、毎年各国の文化を紹介・理解するイベントが開催されます。宗教に基づく休みにも寛容で、従来はマジョリティのユダヤ教徒の祝祭日に合わせて学校も休みになっていましたが、今年からは各家庭の宗教に合わせて公休がとれるようになりました。ランチもホットドッグやハンバーガーなどのアメリカンなものに加えて、タコスやスシなど、バリエーションが広がってきています。社会科では人種や各国の文化的背景を理解するため、小説を通して理解を深めるなど工夫されています。
髪型、持ち物、肌の色、ランチ、服装、考え方。「みんな違ってみんないい。」が日々実感できる環境です。

先生&友達リクエストが可能(条件あり)

子供達の学校では、先生&クラスメイトのリクエストが可能です!もちろん、全て希望通りになるという保証はありませんが、考慮はしてくれます。中学は、ホームルームという概念がほぼなく、習熟度&教科ごとのクラス編成になるためこの制度はありませんが、小学生まではリクエストができます。毎年4月になると、来年のクラス分けについて、Googleのリクエストフォームを用いてアンケートに答えることができます。クラスメイトのリクエストについては、「同じクラスにしてほしくない生徒」の欄があり、理由とともに名指しできます。一緒にしてほしい生徒を書く欄はないのですが、予備コメント欄に個人的事情を書くことは可能です。先生の名指しはできませんが、「学業を重視する先生」「様々な体験型プログラムに取り組む先生」「家庭的な環境を提供してくれる先生」など、タイプを選ぶことができます。
我が家の場合、心理的安心感と英語力向上のため、仲良くなれたアメリカ人の友達と一緒にしてくれるよう、フォームを提出していました。友人も同じ意見をもってくれていたため、次男は現在4年連続そのお友達と同じクラスになっています。双方の親が同意見だと通りやすいのかもしれません。英語力向上のため、あえて他の日本人とは別クラスにしてほしい、というリクエストを出している方もいらっしゃいます。

政治への関心を育ててくれる

2016年の大統領選挙と同時期に小学校では疑似選挙を行い、アメリカの選挙の仕組み、そしてどのような観点で候補者に投票するか、ということを身をもって学ぶ場も提供してくれました。低学年のうちから、二大政党の政策の違いや各候補者の論点などを易しい言葉に置き換えて学ぶことにより、政治を身近に感じられる工夫があります。7th Gradeでは公民を学びますが、テストスコアは州に提出されるらしく、基準を満たしていないと落第よー、と先生から脅され?ているようです(真偽のほどは?)。政治の仕組みを理解する、ということを重視していることが窺われます。

親も子も気軽にボランティア

日本の学校でも、補習校でもボランティアを経験していますが、「児童1人に付き、在学中〇回は必ずやること」など、ボランティアといえども、強制的ニュアンスが含まれます。が、現地校の場合は本当にボランタリー(自発的)です。
ヘルプが必要な場合、先生、PTAまたはクラスマザー(クラス運営をお手伝いする保護者代表、これも自発的にされる方がほとんど)から直接「SignUp Genius」というアプリを用いて、依頼が来ます。自分が出来そうな役割、日時を選ぶことができ、心理的にとても楽です。「埋まらなくて困ることはないのかなぁ」と思ったりもしますが、その場合、Last Callがかかり、ほとんど埋まるようです。私自身はとりあえず高度な英語力がいらないもの、ということでランチやパーティのお手伝い、遠足の監督、小テストの丸付け、日本文化紹介などできる範囲でやっています。
また、ボランティアは親だけのものではありません。子供達は地域のNPOなどと連携したボランティアのチャンスがあります。学校行事や生徒会の企画の一環として、参加しています。寄付の依頼も年間を通してあります。
以上、私が個人的に気に入っている現地校の側面でした。日本と違って戸惑う事もありますが、自分が常識と思っていたことがそうでもない、ということを知ることができ、面白いです。子供達の考え方にもいい影響を与えてくれていたらいいなと思っています。

いかがでしたか?

ユヅスコさんのお子さんも教えている、旅する教育者代表の木村です。今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございます。

海外に長期滞在するとその国の当たり前を文化として肌で感じることができます。私が今回の記事で特に関心を持ったのはボランティアがボランティアという名の強制ではなく、自発的に行われていることです。日本ではPTAが教員の負担増、親の負担増の観点から話題になっていますが、どうやって海外ではボランティアを行うことが文化として根付いたのか非常に興味があります。

文化というと大げさかもしれませんが、家庭にもそれぞれ”文化”があると私は思います。家庭の文化はその家庭らしさ、その家庭が大事にしていることと置き換えることもできます。それらは良いものもあればなるべくなら変えたいと思うものもあるかもしれません。例えば私の父は典型的な亭主関白で家ではほとんどなにもしませんでしたが、いまの時代は異なります。私自身も親になり最近感じることは、それぞれの両親から受け継いできた文化の、なにを残し、なにを断ち切り、なにを新しくしていくのかということです。

子どもは親のことをよく見ていますし、家庭の影響を多いに受けます。どんな子どもに育てたいかを親が思い描いてもそのとおりにはいかないことが多いですが、子どもの無意識を形作る”文化”としてなにを残すのかはコントロールできます。教育は種まきです。表に出やすいことだけではなく、子どもになにを”文化”として残したいのか、ぜひご家庭で考えてみてください。

海外に出ることのいいことは日本を客観的に見れることです。いままでの当たり前が崩れることです。その上でなにを取り入れ、なにを脇においておくのかの判断が必要です。そしてその判断をするためには、ご家庭の幹がしっかりしていることが欠かせません。判断ができないのは基準がないからです。基本の方針がしっかりしていれば、新しいことを取り入れても少々ゆるぎません。ぜひこれから海外生活を送る予定の方もご家庭の軸を固めつつ、海外の文化のよいところを柔軟に取り入れ、ご家庭の文化を創り上げていっていただければと思います。

次回は「アメリカの子どものスポーツ事情」です。日本のような部活がない中でどのようにスポーツを楽しんでいるのか、ぜひ次回もご一読いただけますと幸いです。

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ユヅスコ

ユヅスコ

シカゴ郊外で夫と息子二人と暮らす元フルタイムワーキングマザー、現新米ホッケーマム。ノーと言わない日本人をモットーに、来るものはとりあえず何でも、流れに逆らわず試しています。マンガの守備範囲は広く、たまにアメリカ生活で役立っています。

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