ストレスが溜まるフランスの電車事情

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十年で気づいたフランスの電車問題とその対処法について

こんにちは、Renanaです。日本のようにフランスでは一日中沢山の人が電車やバス、トラムなどの交通手段を利用していています。私も電車、メトロ、バスを使いますが、毎朝通学、もしくは通勤時間だけで一日の気分が丸つぶれになるほどよくストレスが溜まります。今回は現地で十年生活している私の経験に基づいて、パリ市内、郊外での交通手段で溜まるストレス、またその対処法についてお話ししたいと思います。

今回の記事のまとめ

  • 電車がない
  • 車内環境
  • 12月の大型ストライキ

日本とは違って来ない電車

まず、電車が来ないのは日常茶飯事です。パリ市内のメトロの場合だと本数も五分に一本で、遅れることは多々ありますがパリ市内と郊外を結ぶRERはその比ではありません。特に理由を説明するアナウンスもなく、電工掲示板に書いてある時間に来なかったり、突然なくなって次の電車になるなどはよくある事です。電車に乗れたとしても途中で一時停車してそのまま動かない事や、途中の駅でなぜか回送電車になって次の電車を待たされる事もあり、はっきり言って思い通りになることはほとんどありません。電車の故障や人身事故が起こったが最後、あまりにも対応が遅く基本三十分から一時間は待たされるので、私自身もその影響で数えられないほどの遅刻をしてきました。RERは全部で五種類あり、その中でも私が普段利用しているA線が一番マシらしく、他の線は人身事故から突然電車がキャンセルになったり、遅延はもっと多いとよく聞きます。また同じA線上だけでも四方向あり、北西方面は西方面よりもっといい加減だということをよく聞くので、地域の治安なども関係してくるのかもしれません。このような鉄道会社の計画性の無さに毎日振り回されていると、どうしても現地で生活する上でストレスが溜まってしまいます。

衛生面、安全面、乗客の態度

日本と違ってフランスの鉄道会社は全て国営で、そのためコスト削減したいのか、洗車をせず、掃除といっても車内のゴミ拾いしかやらないので、衛生的とは言えません。電車だけではなく駅も不潔なことが多くゴミ、汚れ、異臭と気分を悪くするものが全て揃っており、このサービスだと乗客の態度や機嫌にも影響してきます。良く「パリジャンはカリカリしていてせっかちだ」と言いますが、メトロに乗るとその意味を納得するほど、皆不機嫌そうな顔をしていたり、ぶつかられたり押されたりすると暴言を言われる事が多々あります。しかし、フランスの電車、メトロで不機嫌そうな顔、態度を取ることは悪いことばかりではなく、スリ避けにもなると私は個人的に思っており、日本人は特にフランスに来るとスリにあうと有名ですが、常に不機嫌かつ怒ってるオーラを出しとけばスリも警戒しあまり近寄らない事が多いと思います。

前代未聞レベルの十二月のストライキ

世界中でニュースにもなりましたが去年の十二月、フランス全土においての電車のストライキでフランスは大騒ぎになりました。このストは十二月の頭から一月の半ばまで続き、その間パリ市内、郊外では自動運転の二線のメトロ以外はほぼ運行していない状態で、地方へ行くTGVも数時間に一本しかなく、非常に生活しにくい状態でした。バスは普段より圧倒的に少ない本数でも一応走っていて、それで一度学校へ行こうと私も試みたのですが後悔しました。本数が少ない分バスの中は人でパンパンで、酸欠で倒れそうになっている人やイライラしている人たちばかりで気分が悪く、普通なら一時間で学校まで行けるところが渋滞でなかなか進まずに、一時間かけて道のりの半分位を突破したところで「人を乗せすぎてエンジンがオーバーヒートした」という理由で降ろされ、引き返すわけにも行かず、そこから一時間歩いて大学まで行き合計二時間かかったのです。この苦いエピソードがあってから私はスト中、学校には行かないことにしました。しかしバイト先には出勤する必要があり、パリにアパートがある知り合いの家に泊めてもらい、毎日一時間歩いて出勤していました。この騒ぎで得したのはUBERなどのタクシーサービスや、Limeなどのシェア電動スクーターサービスぐらいで国民は仕事、学校に対しての影響が大きすぎて鉄道会社に対する怒りやストレスをためて、ピリピリしていた時期でした。私自身もバイトが毎晩十時くらいに終わっても電車で帰れないので、シェア電動スクーターやタクシーで帰っていたので、無駄な時間、無駄な出費に結構ストレスを感じた厳しい一か月半でした。

対処法

これらのようにフランスの交通機関というのはあまりにもいい加減で、乗っているだけでストレスが溜まり、おまけにフランス人は冷たくイライラしていて、私も結構参ってしまうことが多かったです。そこで私がやってみたのは完全に諦めて思い通りに動くと期待しないこと、と電車に乗る時だけフランス人になりきって不機嫌そうな態度を取るでした。勿論諦めるというのは口で言うのは簡単で、実践するのは難しいですが常に心がけていると自然と慣れてきて余程急ぎとかではない場合、最近は私もイライラしなくなりました。また電車に乗るときにニコニコしていたり、気を抜いたりしていると満員電車の場合押されたり、暴言を吐かれる事などが多々ありますが、実際にこちら側も現地人の様にイライラしてる感じを出せば理不尽な八つ当たりを受けることや、変な人、もしくは危なそうな人に目をつけられたりすることが減ります。私も電車に乗るときは常に不機嫌そうな態度を取って、できるだけ人を近づけないようにしています。皆さんもパリの電車に乗る際は気を付けて、是非現地人になりきって電車に乗ってみてください。


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Renana

Renana

11歳の頃にパリ郊外に移住した現役大学生。全くフランス語ができないまま、フランス語と日本語の二カ国語教育を受けられるインターナショナルスクールに入学。2018年にインターナショナルスクールを卒業し、パリ市内の大学に進学。現在は日本語とフランス語を話せるバイリンガルで、また日本とフランスの両国で十年程生活したこともあって両国の文化を知っているという強みがある。
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