【前編】勉強とスポーツは一緒。成績アップはたった2つの方程式で導ける。

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こんにちは。
オンラインプロ家庭教師の旅する教育者です。

成績を上げたいというのは万人共通の思い。

ただし、そこには“なにもしなくても”や“誰でも”のような魔法は残念ながらありません。
とはいえ、長年教育に携わって生徒を指導しているとなんとなく見えてくる方程式のようなものはあります。

今回は成績アップの方程式について考えてみました。

第一の方程式:理解×定着=成果

先に結論を述べてしまうと

「わかった!」ことを「身につく」まで繰り返せばいい

ということです。

ものすごいあたり前で単純なことですね。
ただ成績が伸び悩んでいる人はこの単純なことができていない人がほとんどです。

全ての始まりは「わかった!」という理解です。

「わかった!」となっていないのに、とにかく丸暗記で全て覚えてしまおうという人は高校受験レベルならまだしも、
大学受験レベルでは決して対応できません。

なんとなくでどんどん先に進んでしまっている人も同様。
日々の目標ページに到達することだけが目的になっている人や、無闇に焦って先に進もうとしている人は、
理解がままならないまま、せっかく時間をかけても知識がどんどん抜け落ちてしまっている可能性があります。

その一方、せっかく「わかった!」となっていてもそこで満足し、繰り返しや反復をおろそかにしている人は、
学習内容が身についていない可能性が高くテストのときに痛い目にあいます。

定期テストの成績と模試や実力テストの成績にギャップがありすぎる場合は、
「定着」不足、すなわち学習内容が身についていない可能性を疑うべきです。

(あなたやお子様は「理解」が不足しているタイプ?それとも「定着」が足りていないタイプ?
詳しくは成績はなぜ上がるのか?の中で典型例を紹介しています)

実はこの構造はスポーツも勉強も全く一緒

ときどき学校の先生や塾の先生の教え方が悪いと嘆く人がいますが、
教え方がよければそれだけで成績があがるわけではありません。

例えばイチローにマンツーマンで打撃レッスンを教わったからといって、すぐに上手くなるでしょうか?
上手くなったとしても、なにもせずに1ヶ月後もその効果は持続しているでしょうか?
その場での効果を持続させるために必要はなんでしょうか?

ずばり練習です。反復です。繰り返すんです。

その努力なしにスポーツが上手くなることはありません。

もちろんセンスの良い人はいます。
スポーツの世界でも勉強の良い世界でも一定数います。

しかし残念ながらあくまで一定数です。
センスがあると自信があるなら結構ですが、自信がないなら泥臭い努力というのは必要です。
そしてスポーツの世界は別ですが、勉強の世界は努力さえすれば周りからすごい!と言われるヒーローにはなれます、誰でも。

よく考えてみればそれも当然で、野球の話に例えるならば(野球一筋だったので野球の話ばかりで申し訳ないですが)毎年ドラフトにかかる人数、つまりプロ野球選手になれる人数は何人かご存知でしょうか?

2014年のドラフト会議で指名されたのはたったの81人です。(育成契約除く)
ちなみにこの2014年の高校3年生の野球人口は53443人。
単純に倍率にすると約659倍です。

かたや、大学受験人口は約66万人。(学校基本調査より)
東大合格者数は3108人、京大合格者数は2907人。合わせても6015人もいます。
たったこの国内最高峰の2大学の合格者数を合わせただけで先程と同様に倍率を計算してみると109倍。

旧帝大、早慶上智や関関同立、医大といった、合格すればすごい!と言われるような大学の入学者数を足していけばどれだけスポーツの世界よりも才能やセンスがなくても努力だけで十分戦える世界かわかってもらえるんじゃないかと思います。

長くなりましたが、要するに

勉強に才能は不要。
センスを言い訳にするべからずということです。

それでも努力もせずに成績を上げたいと思うなら、こんな風な例を思い浮かべてみてください。

あなたはテニス部の3年生。
後輩の1年生はなかなか練習に参加しようとしません。
「テニスを上手くなりたくないのか?」と聞くと「上手くなりたい。」と言う。

彼は言うわけです。
「どうすればいいかわからないからまずは本を読んでるんだ。」と。
「いまラケットの握り方から始まって、いまサーブの打ち方までは理解できた、次はボレーの打ち方の本を読むんです!」

こんな後輩にどのような言葉をかけるでしょう?
「頭で理解しても行動は違う。本を読むのも大事だけど、実際にやりながら身につけていこう。」
きっとこのような趣旨のアドバイスを送るのではないでしょうか?
(優しすぎる先輩かもしれませんが…笑)

理解と定着は補いあうものです。
日々の自分の勉強の中で意図を持ってバランスよく配置していく必要性があります。
ご自身の、お子様の日々の勉強の様子を振り返ってみてください。

理解一辺倒のままずっと成績が変わっていないなんてことはないですか?
演習一辺倒のままずっと成績が変わっていないなんてことはないですか?

理解と定着、あなたに欠けているのはどちらでしょう?

まずは各受験科目を細分化し(例えば英語なら英単語、文法、英文解釈、長文読解)、
それぞれにおいて理解と定着、どちらかが自分に欠けているのかを把握してみることから始めてみるといいかもしれません。

理解が欠けているなと思うならまずは闇雲に問題集を解くのではなく、
解き方を教えてくれる本を早いところ1周してしまうことをオススメします。

例えば、英語の長文の読み方がいまいちわからないと思ったら、問題と解説中心の問題集ではなく、
英語長文の読み方を教えてくれる本を1冊購入して1週間くらいで1周してみてください。

こんな感じの本がオススメです。

これはいわば、長文読解を攻略するための武器を授けてくれる本。
とは言ってもこれはあくまで武器の紹介とその使い方マニュアル。
使いこなせなければ意味ありません。

そこで、この本を1周したら問題演習の本を買って、問題を解きながら実践で武器の使い方を学びます。
大切なのは問題を解いたらその問題集の解説に加えて、必ず長文読解の武器を授けてくれた本を見返すこと。
そうして自分の武器の使い方が上手くいっているのか、もっと使えたものはなかったか随時確認するのです。

段階を追って、理解と定着のバランスを変えていくことがオススメです。

1.【解き方そのものがわからない段階】解き方を教えてくれる参考書中心
理解:定着=10:0くらいの意識。まずは1冊を1周することを目標。

2.【解き方という武器を得た段階】できれば1で使った参考書と連動した問題集。やさしめのもの。
理解:定着=4:6くらいの意識。問題を解いた後に、その都度1の参考書を参照する。

3.【だんだんと点数が安定してきた段階】問題演習中心。定着中心。難易度を上げてみる。
理解:定着=2:8くらいの意識。
この段階でも面倒臭がらず、1の参考書の武器が使えているか、よりよくできないかを確認。

このように段階に応じて理解と定着の度合いを変えていくことで、武器の扱い方がわかり、
長文読解力という一見どのように身につけたらいいかわからない力も身につきます。

理解と定着。
各科目において自分に欠けているものをしっかり認識し、段階に応じた対策を立ててみてください。

長くなったので第二の方程式はまた明日。



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旅する教育者代表「木村 公紀」

旅する教育者代表「木村 公紀」

マニラ日本人学校卒業後、私立桐朋高校に進学。帰国子女入試と一般入試の両方を経験する。その後慶應義塾大学法学部政治学科に進学。大学時代は4年間集団塾講師のアルバイトを続ける。新卒で人材教育の会社に就職後、2社目の会社で個別指導塾の塾長を経験。社内最速昇進記録を持つ。配属された校舎を毎年120名以上の生徒を集める人気校にしたのち、生徒一人ひとりと向き合い「できない」を「できる」に変える教育をしたいという志のもと独立。旅する教育者の代表を務める。
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