海外子女の英検受験 ~海外に住んでいるから英検一発合格は当たり前って本当?~

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今回は海外子女の英検受験について取り上げたいと思います。
多くの方が思い描くイメージと実際のギャップや、英検の受験対策について、実体験をもとにお伝えします。

海外に住んでいるから英検一発合格は当たり前って本当?

英検は日本の中学や高校が推薦入学の条件の1つとしているところが多いです。
聞いた話ですが、TOEICはビジネス的英語が多いので英検の方が学生には有利だそうですが、試験の内容はそれなりに勉強しないと合格はできない試験です。

2級の合格率は30%弱、そんな中、我が家の小3は非英語圏滞在2年で一発合格しました。
海外に住んでるんだから英検合格なんて当たり前でしょ?と思われている保護者の方、英検は日本のカリキュラムでの英語の勉強が必要です。
そんなに簡単に受かるものではありません。

日本の英語のカリキュラムと現地で学ぶ英語って違うの?と思われた方もいらっしゃると思います。
実際に体験していただければわかりますが、違うんです。

日本の勉強は単語・暗記・長文読解、文法・・個人的な意見ですが、頑張り屋の日本人の中で差をつけるにはこういうテスト方式でないと差がつかないのかなとも思います。

話をもどして、英検の試験内容で特に長文読解は日本の社会問題や理科の中高生の知識がないと理解ができないものも多くあります。
英検2級は日本の英語教育でいうと高校卒業程度の試験ですから当然と言えば当然なんですけれどね。
反対に言えば中高生の背景知識がありさえすれば話せなくても合格できます。

海外在住=簡単に英語ができるようになるというほど甘くはない現実

我が家は英検をロンドンで受験しました。
ロンドンは英語圏ですから2級受験者を見ると小学生が大半を占めています。
受験していた子に聞いてみると4回目の受験と言っている子を見かけました。
ロンドン在住でも複数回受験されている方が多いようです。

日本で受験すると2級会場には高校生が多く、ちらほら成人の方もお見えになります。
私はその成人のうちの一人で子どもと一緒に受験しました。

うちの子、小1の夏に北欧に来て、現地校のインタークラスに入りました。
このクラスは保護者の就労で長期滞在する子女で英語の授業に支障がない子が入学を認められるという条件があります。
もちろん日本から来たばかりのわが子は英語なんて全くわからない状態でした。
かなり入学を拒まれましたが年齢が低いということと、クラスにちょうど空きがあったこと、そして前任のお子さんがそのクラスで頑張ってくださったので日本人は律儀で努力家であるというのを先生が認めてくださったこともあり、入学を認めてもらえました。

駐在は後任の方に同じくらいのお子さんがいる場合、その子の入学が認めてもらえるよう頑張ることも大事だなと感じました。
このクラス、英語で授業は進められますがインターでも現地語の授業もありますので、毎日英語漬けというものではなかったです。

学校は毎日13時には終わってしまいますし。
赴任から2年、インターネットなどのオンライン英会話で毎日会話の練習をしました。
「このくらいの年なら海外に住んでいれば英語が話せるようになるんでしょ?」と思われている方が多いと思いますが、話せるようになるには、どんなに小さくてもそれなりの努力が必要です、その努力の伸びが、年齢が高い子より早いということだけです。

親御さんが言語を話されない方だと、きつい言い方ですが、例えば、自分の子が外国のクラスメイトの中で遊んでいるのを見るとペラペラになった!と思ってしまう方がおられますが、実際テスト等で実力を見てみると全く通用しないものであったということがよくあるそうです。
日本帰国後に受験で通用する英語力は読み、書き、会話 この3つがまんべんなくこなせることが大事かなと思います。

会話も授業もついていけても、必要だった英検対策

うちの子、2年がたち努力の甲斐あって、会話も授業のテストも宿題も難なく一人でこなせるようになりました。
宿題は日本でいう日記と音読が毎日出ました。
もちろん英作文に英語の音読です、これがかなり鍛えられました。
上の子が英検を受験し合格していく姿を見て、英検のホームページの無料実力診断をしてみたら2級レベルと出てました、これをみた本人は2級から受ける!と自信満々でした。
親としては準2級からと思っていたのですが…。

日本でいう小3の8月に、同年10月実施の英検2級を受験してみようと勉強を開始しましたが、会話はなんなくでき、レベルテストでは2級でしたが実際の過去問は1/3ほどしか点数を取ることが出来ませんでした。
過去問を繰り返し1か月ほどたってもさほど点も上がらずでした。
「やはり早かったのかな、落ちたらきっとやる気がなくなるんだろうな。」と悩みながら間違える問題とあっている問題を見てみると単語力がないことに気が付きました。

英検は単語力が勝負なので、単語を覚えさせることに切り替えました。
大好きなiPadで出る順パス単アプリを毎日毎日覚えました。
英検の学習をすすめることは、現地での英会話力は発展しないのですが、本人が英検に合格したいという思いをかなえるため単語勉強に集中しました。
普段英語で会話ができているので前置詞など文法的なものを感覚で理解しているので単語の意味が理解できたことで過去問も合格点に達することが出来、結果は余裕合格でした。2次試験は準1級レベルの会話力という合格判定でした。早速準1級を受験したいと言っています。こどものできる力を伸ばしてあげることの大切さも学びました。

日本の英語教育、日本人が中学から大学まで必死に英語を学んでいても話せない理由はこういうところで見え隠れしているような気がします。
単語は大事ですが、話すことを考えれば先に学ばせることや会話の実践を積むことが大事だと、小3で英語での生活に支障がないほど成長した息子の英語教育を通じて感じました。

次回は海外ならではの学校の悩み、「難民受け入れ校」について取り上げようと思います。

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すっかり教育ママ

すっかり教育ママ

子ども2人を生後6か月から保育園に預け仕事最優先!育児はおばあちゃんにまかせきり。 やっと子どもたちが中学と小学校に入学したと思ったら突然の海外赴任決定!自己のキャリアをすべて捨て、あこがれの海外生活を夢見て日本人学校もインターもない非英語圏に帯同したアラフォーママ。

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