こんにちは。
オンラインプロ家庭教師の旅する教育者です。
そろそろ進路面談があり、学校からも親からも志望校や受験校の選択と決断を迫られる時期かと思います。
そこで今回は自分の学力と相談しながら志望校や受験校を絞り込んでいくときに読んで欲しい、
高校選びでも大学選びでも共通の志望校・受験校決定までの5つのステップを公開します。
高校特有のものや大学特有の志望校決定に関しては別記事を執筆予定です。
今回は高校受験でも大学受験でもどちらでも使える5つのポイントを紹介します。
なお、就職活動や転職活動中の社会人の方にも役立つようにしています。
「大学」を「会社」に置き換えて読んでみてください。
【高校・大学共通】志望校や受験校の決め方・選び方5つのポイント
1.期限を決める
これはとても大事なことなのですが、決してダラダラと考えてはいけません。
ダラダラと悩む時間こそもったいない。
志望校や受験校の決定が気になって仕方ないのはわかります。
だからこそいつまでに決めるかという期限を定めなければ、いつまでもグチグチ悩んで勉強に身が入りません。
悩まないためのポイントは3つ。
悩みは考えているだけでは解決しません。
悩んでいるときは行動していないサイン。
悩んでいないで1つ1つ実行していきましょう。
不思議と人は行動しているときには悩まないものです。
2.現状分析
まずやるべきことは自分の現状分析です。
現状分析というと模試を思い浮かべる人が多いかと思いますが、
模試の結果はあてにしすぎないほうがいいです。
なぜならば、模試が志望校の問題の傾向にピッタリ合致することもなければ、志望校の受験層とピッタリ合致することもないからです。
模試の結果はあてにしすぎない。一番信頼できるのは過去問です。
過去問を解くのは勇気がいります。
それは片思いの人に告白するような心境に近いかもしれません。
全然解けなかったらどうしよう。
もっとできるようになってから解いたほうがいいんじゃないか。
いまの自分にはまだ早い。
気持ちはわかりますが、過去問こそが目指すべき到達点です。
現在地を知らないのに目的地に到達することはできません。
まだ解いたことがなければ勇気を持って解いてみてください。
3.未来を予測
あなたの現状と目標に合わせてカスタマイズされたカリキュラムはありますか?
「いまの延長線上に合格が見えますか?」と聞かれたら皆さんはどうですか?
合格までは見えなくとも、今の取り組みを続ければ成績は上向くイメージは持てていますか?
見えないならば、対策は取るべきです。
もちろん霧が晴れたようにこのままいけば大丈夫だと思えるのは、
過去問を解いて合格最低点を超えたときや模試でA判定を取ったときくらいです。
それでも真っ暗な中を進むのと一筋の光がみえていて進むのかは雲泥の違いです。
一筋の光を見出すために必要なものはあなたの現状と目標に合わせて作られた【カリキュラム】です。
一人ひとりの課題が違い目標も違うならば、本来カリキュラムは一人ひとり異なるものであってしかるべきです。
早慶対策コースといった、みんなと同じカリキュラムを受けていませんか?
カリキュラムをあなたに合わせて修正してくれる存在はいますか?
一人ひとりにあわせたカリキュラムをつくるというのはどういうことかは【参照】教育者かそれとも平凡な営業マンか?|元塾長が教える、失敗しない個別指導塾の選び方【2】にまとめてあります。
ご興味があればご一読ください。
未来は誰にもわからないというあたり前
どんなに一人ひとりに合わせてカリキュラムをつくったとしても完璧にその通りになることはまずありえません。絶えず微調整が必要です。
それと同時に知っておいていただきたいのは、未来のことは誰にもわからないというあたり前を知るということです。
生徒と話していて憤りを感じるのは、「絶対無理。」という言葉を平気で吐く大人がいることです。
私は塾長をやっていて、それまでの基礎の積み重ねが実って、1月2月になって急激に成績が伸びる生徒を何人も見てきました。
「絶対無理。」と言われたその生徒が急激な伸びを見せることはないとどうして言い切れれるのでしょうか。
人の常識というのは人の経験に基づくことが多いです。
現実というのは全員にとって同じではありません。
人によって見えている世界は違うのです。
学ぶことの意味は見えている世界の視点を一段高くしてくれることにあります。
だから言いたい。
「絶対無理。」はその人にとっての見えている世界でしかないです。
あなたに当てはまるかどうかは誰にもわからない。
だからこそ、他人の意見はあくまで一つの情報だと捉えてください。
中学生・高校生の段階では周りにいる大人の数は限られていますしコミュニティは狭いです。
そしてその狭いコミュニティの延長線上に未来を見がちですが、世界はもっと広いです。
周りの大人の言葉に疑問を持ったら是非本を読んでみてください。
同じように葛藤し、無理だと言われながら、チャレンジしている人間は歴史上にも現代にもたくさんいます。
この2つが未来を考える時には大切です。
4.メリット・デメリットの整理
さて、現状とおぼろげながらでも未来への道筋を描いてみたら、冷静にメリット・デメリットを整理してみましょう。
例えば、推薦か一般かと悩む場合はノートにでも表を作って埋めていくといいです。
コツは一つのマスにとらわれずに、順番なんか気にせずに思いつくがままに表を埋めていくことです。
あっちこっちのマスに飛びながら無心に埋めていく。
できれば各項目10個は出すといいです。
そうすると自然と頭の中は整理されます。
書き終わったときにもう1つ考えて欲しいのは、AかBかではなく、AのメリットもBのメリットも同時に満たす方法はないかということです。
AとBの選択肢が両方とも実現できないから困っているんじゃないかという声が聞こえてきそうですが、選択肢そのもののことを言っているのではありません。
ポイントはAとBの選択肢そのものを両方実現させようとするのではなく、AとBの両方のメリットを同時に実現させる方法はないかということです。
大事なのは目的です。手段ではありません。AとBのメリットを同時に満たす手段が存在するかもしれません。
ぜひ考えてみてくださいね。
5.最終的には自分の直観を信じよ
さてこれまでのステップを実行していただけると、情報は出揃ったと思いますし、頭のなかもだいぶ整理されてきたのではないでしょうか。
情報が出揃ったあとに待っているもの。
それは「決断」です。
決断がなかなか出来ない人は、「まだ情報が出揃っていない。」という言い訳をよくしますがそれは違います。
決断というのは「決めて断つ」と書きます。
選択には責任が伴う。
その責任の重さを背負いたくない。
失敗したくない。
それだけです。
誰かの意見にすがりたくなるその気持ちや、自分で決断したくないその気持ち、よくわかります。
しかし考えてみてください。
これは他の誰でもない「あなた」の人生です。
自分の人生の決断を他人に委ねるということは他人の決めたレールの上歩むようなものです。
若いうちに他人の人生を歩む選択をするのが習慣になってしまうと、年を取れば取るほど自分で自分の人生を選択することができなくなってしまいます。
あなたは自分の人生を歩みますか、それとも他人の決定に従う人生を歩みますか。
「自由とは責任である」というのは私が母校の桐朋高校で学んだことです。
責任を取りたくないのなら人の決定に委ねましょう。
ただし、その後どんな環境が待っていたとしても文句は言わないでください。
正解なんて誰にもわかりません。
タイムマシンに乗って、未来を覗いてくることは残念ながら誰にもできません。
大事なことは自分が選んだその道を自分の力で正解に変えていくという覚悟。
やると決めれば、どうしたら達成できるか?という思考になります。
決められずにグチグチ悩んでいるといつまでたっても達成のための行動ができません。
完璧な決断などないのです。
いち早く決断し、未来に向かって全速力で行動し始めることをおすすめします。
最後に私が独立しようか迷っていた時に贈られた先輩の言葉をみなさんに贈ります。
「大丈夫。死にはしないから。」
まとめ
いかがでしたか。
高校選びや大学選びに共通する志望校や受験校の決め方・選び方のポイントをまとめると、
志望校について悩む時間と勉強する時間を完全に分けること
志望校決定までに必要なプロセスを見える化していつまでにどの行動を取るかというアクションプランを立てること
志望校・受験校決定の最終的な期限を決めること
模試の結果はあてにしすぎない。一番信頼できるのは過去問。
一筋の光を見出すためにあなたの現状と目標に合わせたカリキュラムをつくろう
他人の言葉は絶対的な真理ではなく、一つの情報だと捉えて振り回され過ぎないこと。
冷静にメリット・デメリットを整理する
選択肢のメリットを同時に満たす第3の選択肢が存在しないか考えてみる
最終的には自分の直観を信じよ。
大事なことは自分が選んだその道を自分の力で正解に変えていくという覚悟。
是非5つのステップを実行し、うじうじ悩む時間を行動にあててみてくださいね。
なお
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