こんにちは。
オンラインプロ家庭教師の旅する教育者です。
そろそろ塾から冬期講習の提案がある時期ではないでしょうか。
言われたままに提案を受け入れている。
なにをするのかわからずに申し込み用紙だけ書いている。
そんなことはありませんか。
仮に信頼関係が出来上がっていたとしても冬期講習を受ける前に知っておいて損がないことがあります。
冬期講習は、なんとなくではなく受ける意味をしっかり考えてから申し込んでいただきたいものです。
元塾長の経験を活かし、「塾で冬期講習を受ける前に知っておいて損はない3つのこと」をまとめてみましたのでご覧ください。
塾って冬期講習だけでも受けられるの?効果的なの?という疑問にもお答えします。
塾で冬期講習を受ける際に知っておいて損はない3つのこと
1.パッケージ化された商品ではなく、カスタマイズされた商品にしてもらう
知らないうちにパッケージ化されたカリキュラムを提案されていないですか?
塾には基本的にカリキュラムというものがあります。
それは進学塾や予備校のような集団指導の塾ではもちろんのこと、個別指導塾でや紹介会社を経由した学生の家庭教師でも同様です。
このカリキュラムというものが曲者です。
一つだけ覚えておいていてほしいことは、カリキュラムはどの校舎、どの教室で受けても同一のカリキュラムを受講できる反面、どうしてもパッケージ化された商品になってしまっていて生徒1人ひとりにあわせたカリキュラムにはなっていないという事実です。
これは進学塾や予備校などの集団指導塾ではもちろんのこと、どんなに「個別指導」という文言を謳っていようが、「1人ひとりに合わせたカリキュラム」とホームページに書いてあろうが、フランチャイズされた塾や多店舗展開している塾では質を一定に保つため基本的には学年ごとにパッケージ化されたカリキュラムが提示されるということです。
その一方で、個人経営の塾やプロ家庭教師では基本的にはカスタマイズします。
だからこそ、受験学年でこの時期にどうしても塾を変えたくなったら、面倒見のよい個人経営の塾かプロ家庭教師がオススメなのです。
どうしたらカスタマイズされた冬期講習になるか
カスタマイズされた冬期講習にするためには、「必ず面談すること」と「個別具体的なカリキュラムをその場で作ってもらう」、この2点が欠かせません。
面談時で聞いてほしいのは「なぜそのカリキュラムを選択したのか?」というところにちゃんと意味や意図があるかどうかです。
カリキュラムというのは本来、お子さんの現状と目標とのギャップを解決するための道筋です。
ですから「なぜそのカリキュラムなのか?」という問いに対して、本来であればお子さんの現状分析をもとに目標に到達するために必要な要素を洗い出したうえで、お子さんの得意不得意にあわせたカリキュラムをつくったという説明がされてしかるべきなのです。
ところが現状そのようなケースは多くはありません。
「この時期は〜」「この学年だったら〜」「みんな〜」というような一般論を述べていたら残念ながらそれはパッケージ化された商品です。
うちの塾は心配だなと思ったら面倒でも面談をしてカリキュラムをお子さんに合わせてカスタマイズしてもらいましょう。
これができるできないは塾長の力量によるところが大きいです。
そもそもの塾長の力量の見分け方、良い塾の見分け方は以下の記事を参考にしてください。
【参照】我が子にピッタリのカリキュラムか?|元塾長が教える、失敗しない個別指導塾の選び方【1】
【参照】教育者かそれとも平凡な営業マンか?|元塾長が教える、失敗しない個別指導塾の選び方【2】
2.“冬期講習だけ”受けるときの注意点
“冬期講習だけ”の受講で意味がある生徒、意味がない生徒
中には普段塾に通っていないけど、冬期講習だけ受けようとする人がいるかもしれません。
そんな方に知っておいていただきたいのは、冬期講習だけ受けて意味がある生徒は限られているということです。
端的に言うと、冬期講習だけの受講で意味がある生徒は「勉強習慣がついており全体的に成績も良いが特定の苦手分野を持っている」生徒です。
それ以外の人が冬期講習だけを受講しても、マイナスをプラスマイナスゼロに近づけるだけに留まり、根本解決にはなりません。
ダイエットに例えるならば、1ヶ月間ご飯を単品に置き換えて無理して痩せるようなものです。待ってる未来は“リバウンド”なのは皆さんも想像できると思います。
勉強も同じです。冬期講習の間だけ詰め込んで勉強しても、そもそもの勉強習慣を少しずつ変えていかなければ根本的な解決には結びつきません。
痛み止めの注射を打って試合に出ることはできますが、痛みそのものはなくならないことと一緒です。
もし勉強習慣もついていなく、全体的に成績も良くないが、冬期講習で一気に苦手を取り戻したい場合はそれ相応の投資が必要です。
ですから、
以外の方は残念ながら冬期講習だけを受講することはオススメしません。
それは単なる一時の気休めにしかなりません。
冬期講習だけを受けるならば、テーマを絞り、「2次関数を克服するぞ!」「英語の長文読解の解き方を身につけよう!」「評論文を徹底的にやるぞ!」「3学期に向けての予習をしよう!」「2学期の苦手だったところを徹底的に潰そう!」などの意味や意図を明確にして受けましょう。
なお、オンライン家庭教師の旅する教育者では苦手分野の克服に特化した一人ひとりにカスタマイズされた超短期集中のカリキュラムを組むことが可能です。
もしご興味ある方はお問い合わせください。
3.【目的別】【学年別】冬期講習で最低限やるべきこと
あくまで一般論ですが、目的別・学年別に冬期講習に最低限やるべきことや方針を書いておきます。
【目的別】【学年別】冬期講習で最低限やるべきこと一覧
定期テストの点数を上げたい中学生
【中学1年生】
まずは現学年の総復習が最優先です。
理由は2つで、1つ目は学年末テストはたいてい1年分が試験範囲であるということ。そして、もう1つは1年生の苦手は1年生のうちに克服しておかなければ2年生になっていきなり点数が下がることがあるからです。
特に英語や数学は積み重ねの科目です。苦手を潰すのを最優先にしていきましょう。国語に関しては、余裕があれば学校のテキストとは関係ない、評論文や小説の問題を冬期講習のうちに解いておくのも大事です。
《オススメ教育機関》
個別指導塾ないし、勉強が苦手な子が得意な家庭教師
【中学2年生】
英語が苦手なら3年生の受験学年を見据えて、1から総復習をするのが一番の近道です。
数学は内申対策重視なら、3学期に習う範囲を勉強するうえで必要な中1範囲の総ざらいと3学期の予習を少しでもしていきましょう。
理社は復習メイン。1年生の内容、2年生の内容を復習することは受験にも活きてきます。
余裕があれば国語は中1と同様、学校とは関係ない評論文や小説の問題を解いておいたほうがいいです。ただし優先順位は高くありません。英数が苦手ならそちらに力を入れましょう。
《オススメ教育機関》
個別指導塾ないし、勉強が苦手な子が得意な家庭教師
指定校推薦・公募推薦を狙っている高校生
【高校1年生】【高校2年生】
推薦は高校1年生から高校3年生の1学期までの評定を使います。
逆に言えば、現状の入試制度では一般入試において評定は関係ないです。
推薦を狙っているなら定期テストの点数が大事になってきますので、復習既習範囲の苦手をつぶすこともそうですが次回定期テスト範囲を予習をすることが大事です。
教材は各学校によって全く異なるので、集団指導型の塾や予備校での対策はできません。しっかり個別のカリキュラムを組んでもらいましょう。
とはいえ、推薦一本でいける人は少ないと思うので、一般入試の準備も同時並行で進める必要があります。
《オススメ教育機関》
カリキュラムのカスタマイズができる個別指導塾ないし家庭教師
定期テストは大丈夫。高校受験の準備をしたい中学生
【中学1年生】【中学2年生】
基本的には既存学習範囲は身についていると思いますので、予習中心で大丈夫です。大抵の進学塾のカリキュラムは中学3年生の夏前までに中学3年間の内容を終わらせるカリキュラムにしていますので、そこを目安にどんどん予習して進めていきましょう。
ただし、ちょっとした苦手を放置しておくと雪だるまのように大きくなって苦手分野となってしまいます。
苦手だなと感じる分野は講習のうちにピンポイントで克服しておきましょう。
《オススメ教育機関》
進学塾、プロ家庭教師
一般入試の準備をしたい高校生
【高校1年生】【高校2年生】
推薦入試ではなく、一般入試であることが確定しているなら、学校の勉強は提出物に取り組んでおくくらいで十分です。
受験科目に関しては、いち早く受験勉強をスタートさせましょう。大学受験は高校受験とは比べ物にならないくらい試験範囲が広く膨大なので早くスタートすればするほどいいです。
イメージとしては、高校3年間の学習範囲をいかに早く終わらせ、各科目の幹をつくるかが高校2年生においては大事です。枝葉は3年生に入ってからでも大丈夫。
たとえば英語を例にとると、高校分野の文法を遅くとも高校3年生になるまでに網羅すること。これが幹をつくることになり長文読解の際に大いに役立ちます。大学受験で文法問題として出題されるのはむしろ枝葉ですがこれは英頻やネクステで枝葉の知識をコツコツと入れておくと3年生になると楽です。単語帳も同様に細かい知識ですが、3年間1冊を使い倒すのが一番効果的です。早いうちからコツコツ取り組んでいきましょう。
他の科目についても知りたいかたはお問い合わせください。
《オススメ教育機関》
予備校、プロ家庭教師
受験を間近に控えた中学3年生・高校3年生
この時期になってくると、志望校の出題傾向に合わせたカスタマイズが大事。
基礎基本の土台づくりが終わっているはずなので、お子さん自身の現状この分析と志望校の傾向と対策をして無駄のないカリキュラムをつくっていくことが大事になってきます。
もしいままで勉強をあまりしてこず、この時期からスタートするという方はどうすればいいでしょうか?
そういう方でも諦めるのはまだ早いです。志望校にあわせたカスタマイズは必須です。無駄なことをしている時間はありません。細かな相談に応じてくれる家庭教師で徹底的に逆転合格に向けたラストスパートをしていきましょう。
オンライン家庭教師の旅する教育者では、対面ではできないオンラインの特性を活かし時間を最大限効率的に活用することが可能です。最後の可能性を信じてあなたに合わせた逆転合格カリキュラムを組んでみませんか?
ご興味ある方はまずはご相談ください。
《オススメ教育機関》
いまの教育機関で満足⇒変えないほうがいいです。
いまのままではまずい!⇒プロ家庭教師
まとめ
いかがでしたでしょうか。
冬期講習は受験学年にとってはもちろん受験以外の学年にとっても学校のペースをきにせずに学び直しができるチャンスです。
実際このチャンスは夏期講習と冬期講習の年に2回ぐらいしかありません。(春期はあまりにも短いのであまりなにもできません)
是非この記事を参考にしていただいて、お子さんにとって意味のある講習になることを祈っています。
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旅する教育者代表「木村 公紀」
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