師と呼べる人に出会えた子供たちは、幸運だ。
その1日が、その1年が、その人生が、
師との出会いによって変わるかもしれない。
10年後、その講師を“恩師”と呼べるだろうか。
オンライン家庭教師サービス“旅する教育者”。
講師希望者は多く、採用倍率はなんと約20倍だという。
木村代表がこだわり抜いた講師陣だ。
指導力と個性を兼ね備えた講師陣。
本記事では、数学を中心に指導にあたっている長野先生に話を聞いた。
長野先生に質問を投げかけると、そのたびに意外な答えが返ってくる。
「頑張ったり、無理したりして勉強するのは、違う」。
「極端な話、宿題ゼロっていうこともあります」。
想像していた、いわゆる“家庭教師”らしからぬ答えから、
きっとそこに長野先生の信念が あるのだろう、と興味が掻き立てられた。
旅する教育者 採用倍率20倍を突破した講師に聞く〝自分で歩く力〟
- スパルタ教育は大嫌い
- スタートを切るのは生徒自身
- 〝自由〟になった生徒が獲得できる力
- 家庭教師を卒業する日に
- 急がなくていい、頑張らなくていい、だけど
スパルタ教育は大嫌い
長野先生は、学生時代、個別指導塾でアルバイトを始めた。
当初は軽い気持ちで始めたアルバイトの一つだったというが、
教えるという仕事に対して、意外にも自身が楽な気持ちで臨めていること、
そしてひとりひとり違う生徒と接する面白さを知ったという。
常に穏やかな長野先生。声を荒げることは実生活でもほとんどないと話す。
何でも受け入れてくれそうな包容力を感じる長野先生だからこそ、
嫌いなことは何なのか気になった。
「スパルタ教育が大っ嫌いですね。
バイト時代の塾の私の上司は鬼塾長でした。『宿題やったけど忘れた』とか生徒が言うと、『じゃあもってこい!』とかって怒ってる。
これっていいのかなと思ってましたね。
言われたからやるっておかしいよね、そう思っちゃって。
そもそも、偏差値の高い学校に行けばそれでいいのか?って」。
個別指導塾をうたいながら、ひとりひとり違う生徒に対し、
すべて同一の教材で進めていくという
これまでの塾の在り方に疑問を持ったのもその時だ。
スタートを切るのは生徒自身
長野先生が今大切にしているのは、生徒の主体性。
“わからないのなら、まるごと覚えよう”という丸暗記系の学習法の対局にあるのが、長野先 生のスタイルだと言える。
テストの点数を上げるという即効性だけを求めて、
生徒を引っ張り、追い立てるのではなく、
あくまでも目標へのスタートを切るのは生徒自身。
「仮に丸暗記してドリルをやったとしても、それは勉強じゃなくて作業ですね。
それって頭かちんこちんになると思いません?
誰かにやらされているうちは、
成績が伸びたとしても、それは砂上の楼閣ですね」
付け焼刃でない、生徒の学びの根幹を一緒に作るため、
辛抱強く生徒と向き合う長野先生らしい指導姿勢だ。
「やっぱり自分でやらないと身につかないというのは非常にあると思う。
無関心になってはだめだけど、過干渉になってもいけないなと思っています。
宿題も、多めに出すということもあまりしない。
極端な例では宿題ゼロもありえる。 やりたいことをやってこいと。
むしろなんかここを勉強したいというリクエストがあったらそ れを探してきなって言いますね。
宿題って正直私は命令だと思ってるので、命令は嫌いなんですね。
スパルタコーチと同じ で、命令しないと何もできない子になってほしくない。
ですから自分で管理して自分ででき るようになってほしいですね。
私は『鳴かぬなら、鳴くまで待とう』と、
『鳴かせてみせよう』のハイブリッドでやりたい と思ってますね(笑)。
生徒のおしりに火が付く、その着火するときに私の存在が大事かなと 思っています」。
〝自由〟になった生徒が獲得できる力
長野先生の指導は自由度が高い。しかし不安はないのだろうか。
ある意味、教える側が“管理する方が楽で効率的だ”という考え方もあるからだ。
そして多くの塾が、そういった考え方に基づいた指導を行っているのが現状だと言える。
長野先生が生徒の自由を大切にするのはなぜなのだろう。
「もちろん、この子は1つ教えれば大丈夫だなとか、
別の子は答え寸前までとか、
その生徒 のレベルに応じて指導していきますし、
最初から宿題ゼロなわけではないですよ。
でも自由 にさせると、目の色変わりますね。
宿題ゼロだと逆にがりがり勉強したりします。不思議なんですけど。
その子にはその子のタイミングがあって、例えばその時理科をやりたいと思っているのに、 塾の宿題で数学やってこいってなると、邪魔してしまう。
生徒が主体的な勉強者になると、こうしなきゃとか
ここがもっと足りないとか得意だなとか、自分でだんだんわかってきます。
自己管理の方法を習得するというのは一生もののスキルだと思うので、
私はそっちの方が大事だと思っています」。
家庭教師を卒業する日に
いつか生徒は、家庭教師を卒業するときがくる。
しかし生涯において、学ぶことはそれで終わりではない。
長野先生は、家庭教師という伴走者なきあとも、
生徒が自分で歩む力をつけてほしいと願っているのだ。
なぜなら、長野先生の夢は、「生徒の夢が見つかること」だから。
「勉強を好きになるには、皮肉にも大量の勉強をこなす必要がある。
でも、その過程は決し て無駄にはならない。
将来、どのような形で知識や、
培った思考力が仕事や私生活に繋がるかわからないから。
しかし、それだけでは足りない。
自分は何が得意かというのは机上の勉強だけでは見つからないことが多い。
だから、『自分が、楽にできてしまうことは何か』ということを常にアンテナを張って考え続けて、日々活動して欲しい。
読書するのもよし。部活に打ち込むのもよし。
楽器をやってみるも、絵を書いてみるのも、プログラミングでゲームを作ってみるのもよし。電子工作をしてもよし。
とにかく何でもチャレンジして、視野を広げて生きていくことが大切。
受け身で、何も自分で決められない人に、なってほしくないんです」。
「例えば、生徒が『応援団の団長やってて宿題何もやってないです』と言ったら、
僕は『構わん』と言いますね。
応援団の団長の仕事と、勉強の座学とを天秤にかけたら、
今この瞬間は、応援団の団長をすることの方が
人生においては有意義だと思いますので。勉強は終わってからでいいよと」。
実際にこういった長野先生の指導で、半年という短期間に偏差値を20も上げ、
当初の志望校よりさらに上位校への合格を果たした生徒もいる。
机上の勉強だけでない学びの大切さも理解し、尊重し、
合格のその先にある生徒の人生を見据えている指導者。
だからこそ生徒は、『この人に学びたい』と感じるのだろう。
急がなくていい、頑張らなくていい、だけど
長野先生に、教育者としての理念を聞いた。
長野先生の人柄が詰まった答えが返ってきた。
「“急がない。頑張らない。怠けない” です」。
「急がなくていいよ、ストレスになるから。
頑張るぞ!って勉強するものじゃないよ。
でも 怠けるのだけはやめようという話ですね」。
受験当日までに勉強できる時間は、限られている。
そして非情にもその時間は減る一方だ。
受験生は誰しもが焦る。
迷ったり、背伸びしたりして、
足元がおぼつかなくなることもあるかもしれない。
長野先生はそんなとき、
生徒が自らその一歩を踏み出すために、
生徒の足元を照らす灯りにも、
そして地を固める優しい雨にもなってくれるだろう。
お早めにご相談ください
- 学校生活にも慣れてきたのでそろそろ日本の勉強をスタートさせたい
- 現地での生活を優先しながら無理なく帰国に向けた準備をしたい
- 日本的な知識の詰め込みの勉強ではなく、日本の勉強もしながら思考力や勉強の習慣がつく授業を子どもには受けさせたい
- 日本の勉強はなにから始めたらいいかわからない
- 急に本帰国が決まったので早急に対策したい
- 本帰国は未定だが、いつ決まってもいいように受験の準備しておきたい
- 編入試験は難しいって聞くけど、何が難しいの?
オンライン専門家庭教師の旅する教育者の魅力はお子様一人ひとりの現状と目標にピッタリ合わせた個別最適化されたオンリーワンカリキュラム。
ただ闇雲に勉強量を増やすのではなく、海外での生活も大事にしながら同時に目標を叶えるための準備を必要最小限に行うカリキュラムが多くの方に支持されています。
お子さんの海外での生活を大切にしながら、帰国後もよい教育環境を整えたいと思っていらっしゃる方は是非一度ご相談ください。
特に帰国生の編入試験は通常の受験とは対策の仕方が全く異なります。
早めの準備をしていくことが鍵です。
編入試験の可能性のある方は是非お早めにご相談ください。
ご相談はこちらから。もちろん相談は無料です。
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仲田百(なかたもも)
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