【子ども目線でみる】ココが好きだよ、アメリカの現地校

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ユヅスコです。前回は、アメリカ滞在中の子供達の学校を選択するにあたって、我が家が重視したポイントをお話ししました。

今回は、実際にアメリカの現地校に通ってみて、息子達が「現地校のここが好き!」と感じている事について、ご紹介したいと思います。あくまで、広いアメリカのたった1地域の学校での経験、かつ、息子達の主観たっぷりの感想である、ということを念頭にお読みいただけると幸いです。

自由度の高さ

  1. トイレに自由に行ける。
  2. ランチの時はクラス関係なく、好きな者同士で食べられる。
  3. ランチメニューに選択肢があり、お弁当にしてもよい。
  4. 授業中、ずっと椅子に座っていなくてもOK。変な姿勢で授業を受けていてもOK。

1.トイレに自由に行ける

1のトイレ、かなり重要らしいです(笑)。特に長男は、入学翌日からこのシステムがお気に入りで、彼の中のランキングでは殿堂入り確定です。

2.ランチの時はクラス関係なく、好きな者同士で食べられる。

3.ランチメニューに選択肢があり、お弁当にしてもよい。

2・3はランチの時間の話。現地校ではランチは教室ではなく、カフェテリアで学年ごとに時間を区切って食べています。3rd grade (小3)くらいから週1、6th grade(中学生)以上からは毎日、クラス関係なく、仲良しの友人達とランチが食べられます。長男・次男共に15人くらいの仲良しメンバーでワイワイやっているそうです。毎日ランチを買う事もできるので、我が子達は大体ランチを買っています。どうしても苦手なランチの日は母、お弁当頑張ります。中学になると毎日ハンバーガー、サンドイッチやサラダバーなども選べるので、お弁当の回数が少なく、(私が)とても楽です。アイスやクッキーも売っていて、それが主食の子も。インド系の子達は信仰上、食べてよい食材の制限があるため、お弁当率が高いようです。

4.授業中、ずっと椅子に座っていなくてもOK。変な姿勢で授業を受けていてもOK

日本だと、生徒は授業を受ける身。小さい頃から、先生のお話を礼節をもって聞く、ということが浸透していると思います。が、息子達の学校、あまり重視していない模様。本人が一番居心地のよい姿勢で聞けばよいそうです。椅子にちゃんと座っている子、机に斜めに座っている子、床に座っている子、どれもOK。うちの子達、まさか机派とか床派じゃないよね??ちょっと確認するのが怖いです…。

ICT教育と体験型授業の豊富さ

  1. 毎日iPadが使える。
  2. 実験や実習が豊富、また現実社会との結びつきを大切にしている。
  3. 先生の話を一方的に聞くのではなく、個人やグループでの発表活動といった双方向型授業が多い。

1.毎日iPadが使える。

iPadが使えること、これは我が子達にとっては革命でした。我が子達の学校では全生徒にiPad所持もしくはレンタルが義務化されています。日本では、子供達に全く電子機器を与えていなかったので、見事にハマりました。入学当初はGoogle翻訳を使って、先生やクラスメイトとやり取りできたのもよかったようです。タイピング、スライド作り、ムービー作成などのスキルも自然に身に付きます。様々な学習アプリを使い、ゲーム感覚で学べているようです。面白い学習アプリについては、また別途ご紹介したいと思います。最近では、FacetimeやiMessage、またオンラインゲームを介してクラスメイトとのコミュニケーションにも使われています。親としては、勉強時間と遊び時間との見分けがしにくく、ちょっと困っていますが。

2.実験や実習が豊富、また現実社会との結びつきを大切にしている。

理科では実験する機会が多いようです。フィールドワークもあり、近くの自然センターで季節ごとに動植物の生態や川の浸食についても学びます。算数の掛け算の単元では、4人分のクッキーレシピを使って、クラス全員分のクッキーを作るため、実際に生徒達に計算させて作ります。概数の単元では、$100万持っていたらどう使うかというお題のレポートを書かせ、家、車、装飾品、ペット、寄付など、ちゃんと現実社会の値段を調べ上げさせています。

3.先生の話を一方的に聞くのではなく、個人やグループでの発表活動といった双方向型授業が多い。

プロジェクト型の宿題も多く、どの科目でもプレゼンテーションの機会が多くあります。国語などでも人物描写を深く掘り下げたり、どのようなイベントが起きたかを劇で表現させるという課題などがあります。社会では、コロンブスについて学んだ際、コロンブスディという国民の休日について、本当にそれは必要か、ということを討論させたりもします。子供達はiMovieやGoogleスライドを駆使して、表現方法も磨いているようです。

スペイン語が学べる

ヒスパニック系の人口割合が増加しているアメリカ。子供達の学校では、キンダー(幼稚園)から、スペイン語が毎日1コマあります。6th grade以上になると、主要教科の一つとなり、しっかり成績も付きます。日本人にとっては発音がしやすく、比較的進度がゆっくりなので他の生徒達に追いつきやすく、得意科目になりやすいようです。ただし、中学生以上でELL(英語を母国語としない生徒のための英語レッスン)が必要と判断された生徒は、英語学習時間確保のためスペイン語は受講できません。
「決して子供達がペラペラに喋れるようになる!なんて過度な期待はしないこと。」とはしっかり念を押されます。ただ、先日、衣料品店の返品コーナーで、ヒスパニック系のお客さんが店員さんと揉めていたところ、長男がたまたま通りかかり、片言のスペイン語で通訳していました。少しは身になっているのかもしれません。

体育が楽しい

現地校の時間割は基本的に毎日一緒です。中学になると学期ごとに副教科の種類が変わりますが、体育がある学期は毎日体育があります。運動好きにはたまりません!習うスポーツは、バスケ、サッカー、バドミントン、フラグフットボール、フロアホッケー、ソフトボールなど多彩です。学校内にトレーニングジムもあり、Nintendo Wiiの「Just Dance」をクラス全員でやったり。楽しすぎるでしょ…。唯一、プールがないのが残念だそう。

ご褒美制度の充実

息子達の通う現地校では、先生方の裁量が大きく、クラス運営に個性がくっきり表れます。学業だけでなく生活態度やクラスメイトへの態度に対し、先生方はいろいろなご褒美を準備し、生徒達のモチベーション向上に役立てています。やっぱりご褒美は効果抜群。オーソドックスな文房具、本などに加えて、スポーツウォッチ、USBメモリ、iTuneカード、化粧品セット、チェキ(ポラロイドカメラ)など。宿題をスキップできる権利、先生の椅子に一日座れる権利、先生が兼任して監督されている高校のスポーツチームの一軍選手達のサイン入り写真など、ユニークなものもあります。
いつかご紹介したいと思っていますが、次男の元担任はいろんなアイディアをクラスに取り入れていて、これらのご褒美獲得にオークション制度を導入していました。貯めた頑張りポイントを使って欲しいご褒美にbitしてもよし、今後のためにキープするもよし。子供達は頭を使い、駆け引きや忍耐を覚えていきます。

気楽さ

  1. スクールバスで学校に行ける
  2. 上履きに履き替えなくてOK!

1.スクールバスで学校に行ける

すっかり、歩くのが面倒になっているようです。バスの中で友達とおしゃべりしたり、ゲームをしたり(中学生以上)と、憩いの時間になっているようです。

2.上履きに履き替えなくてOK!

これは母的には同意できないのですが。現地校では、外履きからどこへ行くにも一切履き替えません。外履き、体育館履き、上履き、どれも一緒なので、ご想像のとおり、においが…。車で送迎中、靴を脱がれた時には本気でケンカになります。

いかがでしたか?

旅する教育者代表の木村です。いつもコラムをご覧になっていただいてありがとうございます。

今回はユヅスコさんの第二弾記事です。いかがでしたでしょうか?

日本との違いに驚かれた方も多いと思います。中には「本当にそれで大丈夫?」と思うこともあるでしょう。しかしここで注目していただきたいのは、ユヅスコさんご一家が「違い」を「間違い」として否定せず、柔軟な思考で受け入れているところです。

きっと親御さんからすれば自分自身が受けてきた教育との違いに「本当にこれでいいのか?」と悩むこともあると思います。しかし、頭ごなしに否定するのではなく、まずは受け入れ、試し、子どもの様子をよく観察し、子どもたちにとってそれがプラスになっているのか、マイナスになっているのかをよく見極められているように思います。

私がユヅスコさんを尊敬する理由はそのような姿勢が随所に垣間見えるところです。

私もユヅスコさんを見ていて、「あるべき論」ではなく目の前の生徒にとってプラスかマイナスかを見極めながら柔軟に新しいことをどんどん取り入れていきたいと思いました。

現地校の授業形態、自由度の高さ、生活の気楽さが気に入っているユヅスコさんのお子さん達。
次回は、

親から見た「現地校の好きなところ」

についてお話ししてくれます。
この記事は日本時間の毎週日曜日朝9時頃更新予定です。
ぜひ次回もお読みいただけますと嬉しいです。


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ユヅスコ

ユヅスコ

シカゴ郊外で夫と息子二人と暮らす元フルタイムワーキングマザー、現新米ホッケーマム。ノーと言わない日本人をモットーに、来るものはとりあえず何でも、流れに逆らわず試しています。マンガの守備範囲は広く、たまにアメリカ生活で役立っています。
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