こんにちは。
オンラインプロ家庭教師の旅する教育者です。
いまの世の中たくさんの塾があって、親御さんの悩みは尽きません。
中でも、
「個別指導って昔はなかったけど、実際どうなの?」
という声。
よく聞きます。
せっかく個別指導塾の塾長をしていましたので、「中の人」から見た失敗しない個別指導塾の選び方をお伝えできればと思います。
失敗しない個別指導塾の選び方とは
目次
1.カリキュラムを我が子にあわせて組んでくれるか【今回のテーマ】
2.我が子の状況にあわせて必要量を提案してくれるか【次回】
3.講師との相性を選べるか【次々回】
集団指導塾と個別指導塾の違い
まず前提として
個別指導=低レベル、
集団指導=高レベル
という図式を思い浮かべている方も多いのではないでしょうか。
私の塾でも高学歴の親御さんほど、
個別指導への不信感というものを少なからず感じます。
ただ、実は近年その図式は崩れ始めています。
といっても
集団指導=低レベル
になったわけではありません。
集団指導はその性質上、
学校レベルの授業でついていけないような子には向いていません。
学校の授業と集団塾の授業は、
「集団指導」
という本質において変わらないからです。
したがって、集団塾のメインターゲット層はいまも昔も変わらず勉強がデキる子たちです。
では、なにが変わったかといえば、
個別指導=低レベル
という図式の変化です。
実は最近個別指導でも偏差値の高い学校への合格例が増え始めています。
たしかに個別指導というのは
もともと集団指導についていけない子の補習を目的としてスタートしました。
しかし、だからといって
個別指導=低レベル
と考えるのは早計です。
個別指導の本質は
子どものレベルにあわせてカリキュラムを組める
という点にあります。
当然学校の補習レベルから、学校よりも高度の内容のカリキュラムまで、
様々なレベルのカリキュラムをお子さんにあわせて組むことができるのです。
つまり、生徒の現状と目標にあわせてカリキュラムを自在に組めるのが個別指導の醍醐味です。
ただ、ここで大事な問題があります。
それは、
任せる塾の責任者がきちんとカリキュラムを組める人間であるか
ということです。
ですから、このメリットを享受できるかどうかはその塾の責任者の力量によるところが大きいのです。
あなたにピッタリのカリキュラムと謳いつつ、マニュアル通りで実は全員同じカリキュラムという塾が多いので注意が必要です。
いい個別指導塾を見分けるポイントは塾長の力量。
このことを覚えておいてください。
塾長の力量をどう見極めるのか?
では実際に塾長の力量をどう見分けるか考えてみたのですが、3つの方法を思いつきました。
これは普通の塾長がやられたら嫌なことだらけです 笑
全部を書くと長くなりすぎるので、ここではそのうちの1つである【入塾前の面談で塾長の力量を見極める方法】をご紹介します。
やはり一番は直接会ったときの入塾前の面談で見極めることが大切です。
人柄に関しては経験豊富な皆様の感性にお任せします。
今回は、力のある塾長かどうかを見極める方法をお伝えします。
その他の2つの方法に関しては、ご希望の方にはLINE@でお伝えしたいと思いますので
もしよかったら登録してその旨メッセージください。
塾関係者からは余計なこと言うなと怒られる内容なので、こっそり実践してみてくださいね。
入塾前の面談で塾長の力量を見極めるための5つの視点
1.子どもを見る目があるかどうか
2.カリキュラムを立てる力があるかどうか
3.普段どこまで生徒のことを見ているか
4.講師の数は何人いるのか
5.親御さんとの連絡をどれだけ取っているか
1.子どもを見る目があるかどうか?
面談中に我が子の性格や、勉強のクセ、親御さんやお子さん本人が感じる課題を言い当てることができる塾長かどうかは重要な判断要素です。
これは経験のある教育者なら基本性能として持っています。
だいたい15分から30分くらい面談すれば、なぜ成績が上がらないのか?どこが課題なのか?普段どのように勉強しているのか?たいてい見えてきます。
実際に私も塾長時代は「英単語覚えるの苦手でしょ?」とか「解き直し全然しないタイプでしょ?」とか15分くらい雑談してる中で当てて、驚かれることがよくありました。
もちろん魔法使いではないので外れることもありますが、成績が上がらない人のパターンの数はそんなに多くはありません。
まるで凄腕の占い師に見てもらったときのように「なんでわかるんですか、先生!」という気分にさせてくれる先生は子どもと真剣に向き合ってきた証拠です。
2.カリキュラムを立てる力があるかどうか?
カリキュラムというのは一人ひとりの現状と目標との間を埋めるためのものです。
当然一人ひとりの現状も目標も違うのですから、本来は全員が違ってあたり前。
ところが、一人ひとりの現状と目標とのギャップを埋めるためのカリキュラムをつくるのはそんなに簡単なものではありません。
受験に対する知識はもちろん、子どもの能力を見抜く力も求められます。
ですから、一定の水準を保つため、個別指導の塾にもカリキュラムのマニュアルは存在します。
そして、マニュアル通りにやると基本的には全員一緒のカリキュラムであることのほうが多いです。
せいぜい、レベルが高い子たち向け、普通の子、苦手な子の3パターンで、1.5:7:1.5くらいの割合です。
これは親御さんが「個別指導」という言葉の響きから連想するイメージと同じなのでしょうか?
だからこそ、心ある塾長は基本のベースは変えられなかったとしても(あまりにも違うことをやっていると怒られます)、可能な限りカスタマイズしようとするのです。
面談の最中に現状をしっかり把握しようとしているのか、目標からの逆算はしてくれているのか、
「○○くん、○○ちゃんならこういうカリキュラムがいいと思いますよ。」とその場でカリキュラムを作れているか?
その場でカリキュラムの骨格を決められない人はカリキュラムをマニュアル任せ、講師任せにしている可能性が高いです。
3.普段どこまで生徒のことを見ているか?
カリキュラムを面談の最中に立てれたとしても、必ず修正は必要です。
その修正がいつ入るのかは、塾長が生徒のことをどこまでよく見ているかで決まります。
もちろん自分の右腕となる講師を育成することも同時並行で行うのですが、
自分の目でつかんだ情報と講師からの報連相を合わせないとカリキュラムの修正の判断はできません。
学校の成績が出てから慌てて修正しているようでは遅いですよね。
「先生ってやっぱりパソコンの前にいらっしゃることが多いんですか?」とさりげなく聞いたり、既に通っている塾生から生徒との関わりの度合いを聞いてみるのもいいかもしれません。
4.講師の数は何人いるのか?
個別指導塾の場合は基本的に大学生講師が多いです。
調べればすぐにわかります。
そして、いまはどの業界でも大学生のアルバイトの確保が大変です。
昔は高給だと言われていた塾講師のアルバイトも、飲食店の時給が上がるにつれてその差は目立たなくなり、代わりに事前準備や事後処理の必要なブラックバイトとしての認識も広がっているからです。
個別指導塾というのは責任者が直接教えないからこそ、講師との連携や関わりの深さはとても大事になってきます。
だからこそ、講師にとって雰囲気の良い、風通しの良い職場環境かどうかは子どもたちの勉強にも大いに影響を及ぼします。
「講師同士仲いいんですか?」と聞いても、「いいですよ」としか言わないので、「講師の数は何人くらいいらっしゃるんですか?」と聞いてみてください。
多少人数は盛り気味に伝えますので100%アテにはできませんが、少ないなと感じたら、職場環境が悪くて講師が辞めている可能性が高いので要注意です。
同時に、講師への現場での教育もうまく機能していない可能性が高いです。
5.親御さんとの連絡をどれだけ取っているか?
力のある塾長は、塾での生徒の様子だけではなく、家での環境づくりにも気を配ります。
中学生、高校生ともなれば親子間のコミュニケーションは薄くなりがちなもの。
だからこそ、塾長が間に立ち、親御さんの想いをお子さんに翻訳して伝え、お子さんの取り組みの様子や頑張りの様子を親御さんに伝えます。
そうすることで、良好な親子関係につながりますし、家の環境が居心地よくなればなるほど家で自分で勉強する力もついてきます。
塾はブラックボックスとよく言われますが、力のある塾長はお子様の生の声を届けることでそれを解消しようとするのです。
是非実際に通っている友達のお母さんに、どれくらいの頻度で塾長から連絡がくるか事実ベースで聞いてみてください。
多い、少ないは人の解釈なので、ポイントは何回という具体的な回数を聞くことです。
生徒数が多い人気の校舎であっても最低月に一度は連絡が欲しいところです。
いかがでしたか?
まとめると、個別指導塾のメリットを最大限活かせるかどうかは
塾長を見極める目
にかかっています。
そして、力のある塾長を見極めるために今回の記事にあげた5つの視点を参考にしてみてくださいね。
入塾前の面談で塾長の力量を見極めるための5つの視点
1.子どもを見る目があるかどうか
2.カリキュラムを立てる力があるかどうか
3.普段どこまで生徒のことを見ているか
4.講師の数は何人いるのか
5.親御さんとの連絡をどれだけ取っているか
この記事は、失敗しない個別指導塾の選び方第2弾「2.我が子の状況にあわせて必要量を提案してくれるか」に続きます。
編集後記
塾で働いていたことを思いましながら書くこの記事はとても楽しかったです。
生徒一人ひとりの顔を思い出していたら、いつの間にか随分時間が経っていて焦りましたが 笑
中の人から見ればあたり前のことも、外から見るとそれ知らなかったということありますよね。
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旅する教育者代表「木村 公紀」
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